薪窯の火入れと温度管理
薪窯は生き物のように扱う必要があります。最初の火入れでは窯の内側に残る湿気を飛ばし、煉瓦が十分に温まるまで時間をかけます。理想的な焼成温度は窯の設計や薪の種類で変わりますが、ナポリスタイルの短時間高温焼成では約430〜480度が目安です。温度を維持するためには薪の投入タイミングや量を均一にし、燃焼のバランスを常に観察します。焼き上げる前には火床の位置や灰の状態を整え、クラストの表面が適切に焼き色とエアリーな食感を得られるように調整します。スタッフ間で共有する温度と焼成時間の記録は、毎日のコンディションに応じた微調整を可能にし、お客様に一貫した品質を提供する基礎になります。現場で得た小さな発見を積み重ねることで、ベストな一枚を再現する精度が向上します。